2015年3月30日月曜日

3/17WWW

完全に放置してしまいましたが、こちらにも一応ご報告を。

3/17の渋谷WWWでのレコ発ライブ「Coming of the Light」からもう早2週間近く過ぎたところで、大変遅ればせながら、鈴木竜一朗くんの写真とともに振り返ってみたいと思います!

ここに辿り着くまでに、本当に色んなことがあって、初めは細々と経緯を書こうかなとも思ったのですが、大して読む人にはおもしろくないので割愛。ただ最低限背景を説明すると、このレコ発の前に2014年7月に第一回のレコ発を新大久保でやりました。その時は泣く泣く弦楽四重奏を入れない編成で。そして全国流通、影のプロデューサーであるデザイナーの川村くんの渡米などが関係して、今回のフル編成での渋谷WWWライブを開催するに至りました。自分としては、まさに待望の会です。
(その辺の経緯は松永良平さんのインタビューを是非ご覧下さい)↓
http://d.hatena.ne.jp/mrbq/20150321


今回一番大きかったことは、出演陣に恵まれたこと。対バンの髙城くんも、先日発表されたceroの3rdアルバムの大事なレコーディングの最中に時間作ってくれたし、共演のみなさんからのすごいバックアップは言わずもがな。リハーサルで自分だけ客席で聴いていた時に、あまりの豪華さに「これ俺いなくていいんじゃね・・・?」と思って、その矛盾に一人で満足してました。
何回か重ねたリハーサルの段階で、きっと自分は蛇口の役割になればいいのだろう、という思いを持っていましたが、実際色んなホースが自分に繋がっていくのをそのとき感じました。

そして本番では、お客さん一人一人のホースが更に追加されて、もう蛇口というよりは、滝のような、何かが溢れ出ていました。嬉しい瞬間、ここ三ヶ月、いや発売してからの約半年間が報われる瞬間でした。


ただ正直言うと、早く終わって欲しい気持ちもありました。集客の不安とか、豪華な面子故のプレッシャーとか、まぁそういう瑣末な不安が積もった決壊寸前のところでの、お客さんからのこの祝福は、本当にありがたかった。
そして、顰蹙買うのを恐れず敢えて言うと「当然だろ?」という気持ちもありました。お客さんに対して失礼な気持ちなのですが、むしろそういう自負がない限り、この祝福とは向き合えなかったとも思います。

前日にチェロの関口くんが告知の文章をアップしてくれていて、「古川麦と出会ってからの七年間の集大成になるだろう」みたいなことを書いてくれていて、これはきっと本番で泣くかな、と思っていたのですが、今書いた気持ちのせいで妙に冷静な自分がいて、泣くには至りませんでした。だって、これはミラクルじゃなくて、自分たちがやってきたことが導き出したことなんだからしっかり見届けないと、という気持ちが強かった。

そう、あの日のことは突然起きたミラクルではなく、今までの活動の一つの区切り(関口くんが言うように)であり、その先に向かう何かです。
もちろん、色々な人たちに支えられて出来たこの会はミラクル以外の何者でもないのですが、それは誰かが「ミラクルだ!」と感動してくれればいい。自分はこの先も、淡々と音楽を作っていきたいしそうしていく、今回のライブがもたらしてくれたのはその道筋への光でした。

とにかくは、ご来場いただいたみなさまに心からの感謝を!!!
今年はまだまだ色々と起こりそうな予感がしています。どうぞ今後ともよろしくお願いします!

そして見てないだろうけど、川村くんは気をつけてNYいってらっしゃい!
写真: 鈴木竜一朗