2015年7月9日木曜日

名阪ツアー・・・そして8月のトリオライブ!

もう一ヶ月以上も前になってしまったけれど、5月末の古川麦トリオでの名阪ツアーで鈴木竜一朗くんに撮ってもらった象徴的な一枚。最終日の名古屋ブラジルコーヒーでの本番後、さあ東京に帰ろうっていう瞬間です。

今回のツアーで一番印象に残ったのは、このトリオのバンドとしての側面、一蓮托生感っていうのか、持ちつ持たれつな関係でした。ゆうじくんと千葉くんと、 昨年の台湾ツアーの強行軍を乗り切った仲だったから大体の感じはわかっているつもりだったけど、より濃密に二人の呼吸がわかる旅だったなぁと。二人の信頼 を背に感じながら、単なるソロプロジェクトというよりもバンドとしての一体感を目指した旅だったと思います。

 そんなトリオの次のライブが8/7(金)六本木・新世界にてあります!
4月に行った小田朋美&田中教順のエビデュオとの共演企画の第二弾です。古川麦トリオでの演奏はもちろん、前回同様様々な編成でのセッションもあり、非常に楽しみな一夜です。是非ご予約の上お越しください!



以下詳細:

『古川麦トリオ × エビデュオ ライブ』
http://shinsekai9.jp/2015/08/07/triodio/
日時:8月7日(金) OPEN 19:30/START 20:00
料金:予約3000円/当日3500円/学割2500円(いずれも+1drink order)
出演:古川麦トリオ/古川麦(vo,gt) × 千葉広樹(Cb) × 田中祐司(dr)
   エビデュオ/小田朋美(vo,pf) × 田中教順(dr)

 古川麦×エビデュオ企画第2弾!昨年末の台湾ツアー&今年 5 月の名阪ツアーを経て進化を続ける古川麦トリオと、名古屋ライブ&吉祥寺路上ライブを経てより一層自由奔放にカバーで遊び続けるエビデュオ の二組が、再び音楽実験室・新世界に登場します。2015年4月に開催され大好評を博した第1弾『DOUBLE DUO LIVE』に引き続き本ライブではそれぞれ二組のライブに加え、一夜限りのスペシャルセッションもあります!

プロフィール:
【古川麦トリオ】
シンガーソングライター古川麦 (vo, gt) が率いる、田中佑司 (dr)、千葉広樹 (Cb) によるアコースティック・トリオ。ギター・ドラム・ベースのシンプルな編成ながら古川麦の多彩色な楽曲を余すところなく演奏し、「まるでオー ケストラ」と各地で絶賛される。東京はもとより、台湾、関西、名古屋など国内外で演奏活動を続ける。2015年10月には二度目の台湾ツアーを予定。

【エビデュオ】
シンガー/ピアニストとしても活動する作編曲家の小 田朋美と、見た目/動きがエビに似ているドラマー田中教順が、歌+ピアノ+ドラムで遊び倒すユニット、通称エビデュオ。昨年12月に リリースされた小田朋美のCD『シャーマン狩り』をきっかけに結成。dCprG のメンバーでもある二人が Perfume から P-MODEL まで様々な曲をカヴァー!

2015年3月30日月曜日

3/17WWW

完全に放置してしまいましたが、こちらにも一応ご報告を。

3/17の渋谷WWWでのレコ発ライブ「Coming of the Light」からもう早2週間近く過ぎたところで、大変遅ればせながら、鈴木竜一朗くんの写真とともに振り返ってみたいと思います!

ここに辿り着くまでに、本当に色んなことがあって、初めは細々と経緯を書こうかなとも思ったのですが、大して読む人にはおもしろくないので割愛。ただ最低限背景を説明すると、このレコ発の前に2014年7月に第一回のレコ発を新大久保でやりました。その時は泣く泣く弦楽四重奏を入れない編成で。そして全国流通、影のプロデューサーであるデザイナーの川村くんの渡米などが関係して、今回のフル編成での渋谷WWWライブを開催するに至りました。自分としては、まさに待望の会です。
(その辺の経緯は松永良平さんのインタビューを是非ご覧下さい)↓
http://d.hatena.ne.jp/mrbq/20150321


今回一番大きかったことは、出演陣に恵まれたこと。対バンの髙城くんも、先日発表されたceroの3rdアルバムの大事なレコーディングの最中に時間作ってくれたし、共演のみなさんからのすごいバックアップは言わずもがな。リハーサルで自分だけ客席で聴いていた時に、あまりの豪華さに「これ俺いなくていいんじゃね・・・?」と思って、その矛盾に一人で満足してました。
何回か重ねたリハーサルの段階で、きっと自分は蛇口の役割になればいいのだろう、という思いを持っていましたが、実際色んなホースが自分に繋がっていくのをそのとき感じました。

そして本番では、お客さん一人一人のホースが更に追加されて、もう蛇口というよりは、滝のような、何かが溢れ出ていました。嬉しい瞬間、ここ三ヶ月、いや発売してからの約半年間が報われる瞬間でした。


ただ正直言うと、早く終わって欲しい気持ちもありました。集客の不安とか、豪華な面子故のプレッシャーとか、まぁそういう瑣末な不安が積もった決壊寸前のところでの、お客さんからのこの祝福は、本当にありがたかった。
そして、顰蹙買うのを恐れず敢えて言うと「当然だろ?」という気持ちもありました。お客さんに対して失礼な気持ちなのですが、むしろそういう自負がない限り、この祝福とは向き合えなかったとも思います。

前日にチェロの関口くんが告知の文章をアップしてくれていて、「古川麦と出会ってからの七年間の集大成になるだろう」みたいなことを書いてくれていて、これはきっと本番で泣くかな、と思っていたのですが、今書いた気持ちのせいで妙に冷静な自分がいて、泣くには至りませんでした。だって、これはミラクルじゃなくて、自分たちがやってきたことが導き出したことなんだからしっかり見届けないと、という気持ちが強かった。

そう、あの日のことは突然起きたミラクルではなく、今までの活動の一つの区切り(関口くんが言うように)であり、その先に向かう何かです。
もちろん、色々な人たちに支えられて出来たこの会はミラクル以外の何者でもないのですが、それは誰かが「ミラクルだ!」と感動してくれればいい。自分はこの先も、淡々と音楽を作っていきたいしそうしていく、今回のライブがもたらしてくれたのはその道筋への光でした。

とにかくは、ご来場いただいたみなさまに心からの感謝を!!!
今年はまだまだ色々と起こりそうな予感がしています。どうぞ今後ともよろしくお願いします!

そして見てないだろうけど、川村くんは気をつけてNYいってらっしゃい!
写真: 鈴木竜一朗